【理系のための企業研究】各メーカーの特徴と方針を知ろう 5回目 (石油)出光興産

理系企業研究(2021年)

ここでは、理系の方向けに、企業の面接官が重要視するやりたい仕事と企業側の事業方針のマッチングを調べる手助けとして、さまざまなメーカーを取り上げ、いろんな事業情報を基に、その企業の特色と力を入れて取り組もうとしている事業(仕事)が何かを紹介してゆきます。

今回は出光興産を取り上げます。

石油業界では、他に出光興産やコスモ石油が同業者にいます。出光興産は、「石油精製」「基礎化学」「高機能材」「電力・再生可能エネルギー」の4つに事業組織を分けています。出光興産の特徴は石油精製から三菱ケミカルや三井化学などの化学メーカーの事業領域まで事業を展開していることです。

出光興産は、石油の需要低下に向けて主に以下のような業態変化の方針を掲げています。

現状の出光興産の燃料油の営業利益比率は3割程度で低く、ENEOSと同様に事業を化学事業へシフトする方針です。一方、製造業における売上は事業規模を表すため、多くの社員が燃料油の事業に携わっています。事業シフトの際すべての社員を化学事業へシフトとすることは、規模感から不可能であるため、ほとんどの人員は電力・再生可能エネルギーの事業へ配置転換される可能性があります。

電力は、国内では再生可能エネルギーの需要が見込まれ、さらに、アジア太平洋地域の海外においては、2050年に現在の電力需要が倍になる見通しであることから、海外への進出を進める方針です。ただし、電力事業は供給し続ける事業であるため、社員の多くは海外に長く移住する方向になる可能性があります。

引用先:出光興産のIR資料より

もっと、この会社の事業方針を知りたい方は、会社HPのIR資料を見るとより詳細が知れると思います。また、実際の仕事内容について、どのようなことをするのか知りたい方は、最終的に企業を訪ねるのがベストですが、それによって企業に第一印象を持たれるのが怖い、まだ、そこまでしたくないという方は、転職エージェント経由で仕事内容を教えてもらう方がよいと思います。

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それも、まだ、早いという方は、以前に素材メーカーの電気技術者の業務内容について投稿しましたので、今回の企業の事業範囲をご覧ください。

エネルギー・素材メーカーの工場における電気技術者の業務(三回目 空気分離装置) – もしも目指すなら (mazasunara.com)

エネルギー・素材メーカーの工場における電気技術者の業務(二回目 減圧設備) – もしも目指すなら (mazasunara.com)

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