電気主任技術者 試験合格者と認定(どっちがいい?)

電気主任技術者の試験合格者は、知識量や社会的地位が認められることから、新たな設備提案、省エネ、保全コスト削減に関して、会社での信頼のもと積極的に進めることができるという点です。

広く一般的な企業では、省エネルギーの推進や保全コストのミニマム化といった、製造維持コストをいかに下げるかが重要とされ、それを行える人を必要としています。

省エネルギーの推進では、設備負荷から発生する故障を回避する知識が必要とされます。保全コストのミニマム化では、電気設備の原理原則に基づいて、劣化進行の正確な把握からメンテナンスや更新周期を伸ばしたり、機能維持に必要な最低限度の電気部品を見つけ出し予備品を減らすといった高度な知識が必要とされます。

つまり、広く一般的な企業で必要とされるのは、電気設備の単純な保安維持業務の要員ではないのです。省エネルギーの推進という点では、エネルギー管理士といった資格もありますが、電気設備の保安を確保し、電気設備の運用や改造に最終的な許可を出すのは、まぎれもなく電気主任技術者の判断なのです。

社内においてもとから技量があり、一目置かれる者が認定で電気主任技術者になるのであれば、話は別です。しかし、一般的に認定では知識量や社会的地位の確立は難しく、業務上の上司にあたる存在から、信頼性に疑問を呈されてうまく進まない傾向があり、保守的な業務に追いやられてしまいます。そのため、認定合格者は大・中規模の企業では、十分に確保できることもあり、重宝されにくい傾向があります。

電気設備の単純な保安維持業務だけで通用するのは、ビルのメンテナンスなど、規模の小規模な業務のみです。社会的に良いとされている企業に就職し良い給料を求めるのならば、知識があることを社会的に証明できる試験合格者が有利となります。筆者の経験では、3種からすべて認定の2種電気主任技術者よりも、試験合格の3種電気主任技術者の方が、大企業では重宝されています。

ここまでは、試験合格者におけるメリットです。一方、認定における取得のメリットは、実務経験を証明できることにあります。中小企業の転職市場などでは、資格保有ということだけでなく実務経験が求められます。すべて試験で合格した人材よりも、実務経験があり、すぐに転職する会社で戦力として働けるほうが価値は高いということです。ただし、これはどこの会社で経験を積んだかも重要になります。

以上を踏まえると、試験合格では知識の証明、認定は実務経験の証明を示すものということです。なので、若いうちに試験合格で3種もしくは2種を取得し、認定で3種の方は2種を、2種の方は1種を取得するといった、試験と認定の両方の方法で資格を積み上げてゆく方法が、転職市場では最も強い武器になると考えられます。

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